【Industry Alpha × 山梨県】Industry Alphaが第三者視点カメラを用いたAMRの実証実験を実施
![](https://www.industryalpha.net/wp-content/uploads/2024/10/107270-38-daf6f4aa24f0a33db07b8d80efe03440-3900x2609-1.webp)
Industry AlphaがTRY!YAMANASHI!事業に採択され、AMR(自律走行ロボット)と画像認識技術を組み合わせた最先端ソリューションを工場内で試験運用
本事業の背景
Industry AlphaではAMR(自律走行ロボット)や最適化最適化などのソリューションを活用し、製造業・物流業のスマート化に貢献してまいりました。日本各地で労働人口の減少が懸念される中、工場・倉庫の自動化のニーズは日に日に高まっております。山梨県でも基幹産業である製造業の労働力確保が将来的に不安視されており、今回のIndustry Alphaと山梨県のマッチングに至りました。
山梨県では最先端技術やサービスを有するスターアップ企業等に伴走し、山梨県全域を対象にした実証実験を全面的にサポートする「TRY!YAMANASHI!実証実験サポート事業」を実施しており、本年が第6期目となります。今回、応募総数39社の中からIndustry Alphaを含めた4社が採択され、山梨県をテストベッドとした実証実験を行うこととなりました。
実証実験の内容
「第三者視点カメラを用いたAMRの制御」がテーマとなっており、以前よりAMRを導入させていただいております甲府市内の工場にて実証実験を実施します。工場や倉庫に設置したカメラにて作業員を検知し、作業員の有無によってAMRの挙動を変化させることで、より安全かつ効率的な自動化を実現します。
AMRを用いた搬送の自動化において、作業員との安全な共存は必要不可欠です。AMRにはセンサーが搭載されており障害物を検知し、飛び出しなどにも対応することができます。しかし、壁や柱の反対側などは死角になってしまい、四つ角でAMRと作業員が鉢合わせてお見合い状態になってしまうなどの課題は残存していました。
Industry Alphaでは工場や倉庫の壁や天井に設置されたカメラ及び画像認識技術を用い、AMRと作業員の鉢合わせリスクがあるような狭路や四つ角に作業員がいるかを確認し、いない場合にのみAMRの当該エリアへの侵入を許可するといったソフトウェアを開発しました。本実証実験においてはこちらのソフトウェアを用い、狭路の作業員の有無を事前に検知することで、より安全なオペレーションを実装できることを検証します。
後の展望
Industry AlphaのAMR及びFMS(運行制御システム)の最大の特徴の1つが接続性です。工場・倉庫内の様々な機器やシステムと連携し包括的な自動化に貢献します。カメラとの連携もその一例であり、工場や倉庫内の既設のカメラ情報の活用等も積極的に行ってまいります。また、カメラのみならず火災報知器やプレス機・溶接機など様々な設備からの情報を活用し、AMRなどのロボットを制御することで、真のスマート工場・スマート倉庫を実現してまいります。