「板橋製品技術大賞」表彰式にて、Industry Alpha 代表 渡辺が受賞スピーチ

2025年11月13日より開催されている「第29回 いたばし産業見本市」にて、板橋製品技術大賞の表彰式が行われました。
最優秀賞の受賞を受けて、Industry Alpha 株式会社の渡辺が受賞者代表スピーチを行いました。
以下にスピーチ内容を記載いたします。
代表 渡辺の挨拶(全文)
Industry Alpha株式会社 代表の渡辺と申します。
“ものづくりの板橋”と呼ばれるこの地でこのような素晴らしい賞を賜り、心より嬉しく思っております。
また、このような場でご挨拶の機会をいただき、誠にありがとうございます。
私たちIndustry Alphaは、ここ板橋の地で創業し、今回受賞した「Kagero」も、この地域で生まれた製品です。
ロボットというハードウェア領域に挑戦した当初は、「世界でも勝負する」と勢いだけで突き進む部分もありましたが、現実は決して甘くありませんでした。
時にはお客様から厳しいお言葉をいただくこともありましたし、
キャッシュフローのやりくりにも苦労し、正直、資金繰りに追われて大変なときもありました。
そんな中、一緒に導入に向けて取り組んでくれたクライアント様や協力会社様に支えていただき、そして地域の金融機関の皆様が私たちの挑戦を信じ、応援してくださりました。
自分たちだけでなく、周囲のエコシステムに支えられていることを、何度も実感いたしました。
おかげさまで「Kagero」は、今では日本を代表するような企業様にもご活用いただけるようになりました。
創業当初から「グローバルで勝負したい」という想いを持ってきましたが、ようやく昨年あたりから、海外展開に向けた実際の取り組みも始まっています。
ただ、正直なところ、今の世界には優秀なロボットメーカーが数多く存在しており、かつてのように「日本の技術はすごい」と一言で言える時代ではなくなってきていると感じます。
それでも、現地で「日本製品はやっぱり信頼できる」と言っていただけたことが何度かありました。
それはまさに、これまでこの国でものづくりを支えてきた先輩方の努力が築いてくださった「JAPANブランド」のおかげだと思っています。
そして今、私たちの世代が、それをもう一度”誇れるもの”として実践で証明していく番だと、強く感じています。
この板橋の地から、全国へ、そして世界へ。
もう一度、”日本発のものづくり”の価値を証明していけるよう、仲間とともに挑戦を続けてまいります。
本日はこのような機会をいただき、本当にありがとうございました。
2025年11月13日
Industry Alpha株式会社
代表取締役 渡辺 琢実
